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前原国交相、八ツ場ダム建設中止を明言

2009年9月17日0時54分

 民主党が政権公約(マニフェスト)で中止を明示した八ツ場(やんば)ダム(群馬県)について、前原誠司国土交通相は17日未明、政権公約通り中止する考えを明らかにした。総事業費4600億円の巨大公共事業は、計画浮上から57年を経て、中止へ動き出した。

 前原国交相は官邸での就任会見に先立って同省に初登庁して幹部にあいさつ。その後、記者団の取材に応じた。前原氏は中止を明言した上で、「早めに現地に行き、いろんな話をうかがい、どういう補償措置を前提としてとるのかということが必須の条件になってくる」として、地元住民の生活再建に取り組む考えを示した。「やみくもに中止するとなると現場の方々の混乱が起きる」とも語り、事業費の一部を負担している下流域の6都県とも協議を進める考えを示した。

 国交省は民主党の総選挙での勝利を受けて、9月11日から予定していたダム本体工事の入札を延期し、新大臣の指示を仰ぐとしていた。谷口博昭事務次官は「治水、利水上の必要性、事業の経緯、地元の県知事や地元の首長のご意見を新大臣にご説明させていただきたい」と述べていた。

 

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