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〈鳩山首相、就任会見の全文〉(7/10ページ)

2009年9月16日20時28分

写真:就任後初めての記者会見に臨む鳩山首相=16日午後6時26分、首相官邸、飯塚悟撮影就任後初めての記者会見に臨む鳩山首相=16日午後6時26分、首相官邸、飯塚悟撮影

 一番私たちがカギに思っておりますのがやはり、信頼関係の構築だとご理解をいただきたい。そのためには、くどいようですけれども、お互いにですね、相手に対して遠慮しないでものをいう立場というものを築き合うことだ、このように考えております。日本がややもすると受け身的な日米関係に今までなりつつあったわけでありますが、そうではなくて、能動的な立場でですね、われわれとしてもこう考えているんだということ、率直に話し合えるような関係をつくりあげていきたい。そのなかでの結論というものを導いていくように努力をしたい。そのように考えております。

 ――政府の拉致問題に対する姿勢をお伺いいたします。今度の鳩山内閣には北朝鮮の拉致実行犯、横田めぐみさん拉致実行犯であるシン・ガンス元死刑囚の釈放嘆願書に署名した菅さんと千葉さんというふたりの閣僚がいます。これから北朝鮮に拉致問題の解決を迫るときに誤ったメッセージを送りかねないという気もするのですが、どうお考えでしょうか。またこのお二人に拉致被害者や被害者家族に対する反省なり謝罪なりを求めるお考えはありませんか。

 私は、過去の経緯というものは事実としてあろうかと思います。ただ一番大事なことは、北朝鮮に対しては拉致問題を現実的に解決に向けて進めていくということが肝要であります。そのためにも今回、国家公安委員長になりました中井洽さん、中井大臣に拉致問題担当大臣というものを命じているところでございます。彼が今日まで拉致問題に対して大変積極的に行動して参ったということに、私は重きをおかしていただきながら、拉致問題をうまく展開させていくために努力を惜しまない、このように考えておりまして、過去のことに関して、私はいま2人の大臣に問うことは考えておりません。

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