政治

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

鳩山首相:「アメリカというものを除外するつもりではありません」就任会見その6止

 ─先ほど予算編成の絡みで1点確認と、内閣について1点あるんですが。予算編成が当面あると思いますが、国家戦略局が司令塔なのか、財務省が担うのかということ、今後どちらが正統なのかということと、総理が幹事長時代に西松建設の違法献金事件を巡って国策捜査だとおっしゃいました。今回政権を取られてそのお考えは変わらないのかという点と、法務大臣のポストを選ぶ時に、国策捜査というご認識に立っているのであれば考慮されたことがあるのかという点についてお願いします。

 鳩山首相:まず予算編成に関してでありますが、私は国家戦略局にいわゆる予算の骨格というものを議論していただく。いわゆる詳細に対する設計ではなく、骨格の設計を国家戦略局にお願いしたい。そのように思いながら国家戦略局をつくった次第であります。従いまして、その骨格に対してしっかりとした骨組みから精緻(せいち)な内容に仕立てあげていくのが、財務大臣あるいは、財務省を中心とする役割だと任じています。

 ただ双方がまたある意味での行政刷新会議も含めてどのくらい無駄遣いを削減することができるのかが絡んでおるものですから、その3者が一体的に議論を進めながら役割分担を行っていくべきだと思っています。

 それから西松建設に対して国策捜査という言葉を一度使った次第でございますが、私は二度は使わなかったつもりでございます。すなわち、一度使ったことに対するある種の反省の思いを含めてその言葉を遠慮しているところでございます。そのような立場だとご理解を願いたい。

 ─東アジア共同体なんですが、それは今後の外交日程の中にいつ、どういった形で国際社会に披歴していくのですか。また、この共同体がアジア共通通貨といった総理のお考えがアメリカでは、アメリカ離れとか、ドル離れを志向しているのではないかという受け止め方をされていますが、こういったことについてどのように答えられますか。

 鳩山首相:ご案内の通り、ある意味での友愛という精神がスタートラインでありまして、それがユーロにおいては、共通のユーロという通貨にまで展開していった。私はある意味でかなり体制も違う国々があるわけでありますが、アジアにおいて、特に東アジアにおいて共同体を構想することは、私は正しい認識だと考えています。

 その発想は決してドルというものを、アメリカというものを除外するつもりではありません。むしろこの構想の先に私は、アジア太平洋という共同体を構想すべきだと思っています。アメリカ抜きで必ずしもできるわけではありません。このような構想はできるだけ早い時期にすべてどこまで詳細にお話しするかは別にしまして、何らかの形で今度、国連でも演説する予定でもございます。このような中で頭出しくらいはしてみようかな、と考えています。まだ詰めている状況ではありません。

 ─個人献金問題についてうかがいます。個人献金問題を鳩山総理は、説明責任は十分果たしたという立場を一貫しておっしゃっていますが、臨時国会等で野党の厳しい追及を受けるのは必至だと思います。個人献金問題を抱えたままでの政権運営の影響についてと、今後の新たな説明のお考えはあるのかということについて。

 鳩山首相:この問題に関して国民のみなさま方にいろいろとご心配をおかけしたことをおわびを申し上げながら私なりに修正、訂正をしたところでございます。なかなか国民のみなさま方にご理解をいただいていないということは事実だと思いますので、それはもっと説明を尽くす努力をしてまいりたいと思っております。今後の展開というものもさまざま考えながら、私なりの思いを国民のみなさまにできるだけ正確に正直にお伝えしたいと、ご理解を深めていただきたいと、努力したいと思っております。

2009年9月16日

PR情報

政治 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド