2009年9月16日 13時24分更新
中国電力が山口県上関町に建設を計画している原子力発電所をめぐって建設に反対する4つの市民グループの代表が、中国電力本社を訪れ、計画の白紙撤回を求めました。
広島市中区の中国電力本社を訪れたのは建設に反対する地元山口県や広島県、それに島根県のあわせて4つの市民グループの代表、9人です。
市民グループの代表は地元の漁業者の多くが海の環境が破壊されるおそれがあるとして建設に反対していることを伝え、計画を白紙撤回するよう文書で申し入れました。これに対して中国電力の担当者は「地元のみなさんの合意を取り付けることは難しいと実感しているが、原子力発電所の必要性について丁寧に説明し1日も早く着工したい」とこたえました。
市民グループは少なくとも地元の理解が得られるまでは工事を延期してほしいと求めましたが、中国電力側はこれに応じず、話し合いは平行線をたどりました。
広島県の市民グループの代表の木原省治さんは「中国電力には現場で抗議活動をしている地元の漁業者たちの思いを理解してもらいたい」と話しています。
中国電力は今月10日から原子力発電所の建設予定地の埋め立てに向けた作業を始める予定でしたが、地元の漁業者などの抗議活動で作業を始めることができず、こう着状態が続いています。