別の場でもガム - 職員「不愉快」/仲川奈良市長
2009年9月16日 奈良新聞
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奈良市の仲川元庸市長(33)が、市議会本会議中の議場でガムをかみながら答弁するなどしていたとして大きな問題となっているが、本会議だけでなく、行政経験の全くない新市長に対して各部署の部課長が重点施策を説明するヒアリングの場でもガムをかみながら聞いていたことが15日、複数の関係者の話で分かった。出席した職員は「(市長であっても)年上を前にして、しかも話を聞く立場にありながらガムをかむなどとは常識外。若いだけでは済まされない」と憤りをあらわにしている。 ガム問題は、11日に開かれた9月定例市議会の一般質問の時に、仲川市長がガムをかんでいたことを議員らが目撃、山本清議長に相談して発覚した。山本議長は仲川市長に厳重注意した。仲川市長は事実を認め、謝罪したという。 しかし、議員らは「傍聴者に対して議場内での飲食を禁じているのに、議会を冒とくした行為だ」と怒りを隠さない。 本紙報道などでガム問題が発覚した15日、市役所内はテレビ局などの報道陣も駆けつけ、騒然とした雰囲気となった。市広報広聴課によると、電話やメールで「感覚が社会人として失格」など計74件の苦情などが殺到。仲川市長の発案による「市長と気軽にトーク」がこの日午後から初めて開かれたが、終了後に参加した市民が「ガムを食べながら人と話をするのか」と詰め寄る場面もあった。 また本会議だけでなく、8月に就任したばかりの仲川市長に、各部署の部課長が課題や重点施策を説明するヒアリングの場が設けられた。行政経験がない仲川市長に、山積している現在の課題を説明、理解を求めた。この時にもガムをかみながら説明を聞いており、職員らは「市長なので我慢をしていたが、不愉快だった」と話している。仲川市長は机の上にガムが入った容器ごと置き、ガムをかみ続けていたという。 仲川市長は議場であめやガムを食べた理由について「のどをうるおすため」と説明していたが、ヒアリングの時には、出席者全員に飲み物が配られていた。このため、本会議での「のどをうるおす」との理由に疑問の声が出ており、常習的にガムをかんでいた… |
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