山口県上関町への原発建設計画で、中国電力の海面埋め立てに向けた灯浮標(ブイ)積み出し作業は15日、反対派の阻止行動で5回目の延期となった。中電は「作業計画を見直し、今後どう工事を進めるか検討する」として16日の作業は見送ることを明らかにした。
ブイ仮置き場の田名埠頭(ふとう)=山口県平生町=の岸壁沖では15日も、中電側と上関町祝島の漁船約20隻がにらみあった。中電は話し合いを申し入れたが、反対派は応じず、中電は午後2時、作業の延期を通告した。17日以降の作業再開時期は未定という。
中電上関原発準備事務所の村田誠総務・広報部長は「引き続き理解を得られるよう努力していきたい」。上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫代表は「工事中止が前提でないと交渉はしない」としている。
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