(セ・リーグ、横浜6x−5ヤクルト、17回戦、横浜13勝4敗、15日、横浜)ヤクルトは4点のリードを守ることができず、サヨナラ負けで92年以来17年ぶりの9連敗となった。
クライマックスシリーズ進出に向けた“天下分け目”の9連戦。その大事な初戦で、青木が輝きを放った。
一回一死から、川島慶が左前打で出塁すると、すかさず二盗を成功させた。一死二塁の先制機で、青木が左前適時打をかっ飛ばした。
「(外角低めの)ボールだったけど、勝ちたい一心で打ちました」
チームは泥沼の8連敗中。調子を上げてきた阪神と入れ替わって、4月16日以来、死守してきたAクラスから転落したばかり。前カードの中日戦から復帰した五十嵐に加え、この日から守護神・林昌勇(イム・チャンヨン)が出場選手登録された。戦力がそろった再出発の試合で、好発進だ。
二回には福地、川島慶の連続タイムリーで2点を加えた。特に福地が二盗を決めた直後に川島慶が適時打を放つなど、連敗中に影を潜めていた高田監督の目指す機動力野球が横浜で蘇った。
負ければ、92年以来17年ぶりの9連敗となる一戦。エース・石川が低めを丁寧に突く投球で横浜打線を封じた。思えば昨年9月17日の広島戦でも、石川が1失点完投勝利で、チームの連敗を8で止めた。
「一戦一戦、ここからが勝負です」と石川。燕の連敗ストッパーが打線の援護を受けて快調にアウトを積み重ねていった。
五回まで快投を続けた石川だったが、六回に1点、七回途中で降板。チームはサヨナラで敗れ、17年ぶりの9連敗となった。