社会

海の埋め立て5日目も着手できず
(山口県)
上関原発建設にむけて海の埋め立て工事は15日も中国電力と祝島住民とのにらみ合いが続き、中国電力が工事に着手しようとして5日目になるこの日も実質的な作業に入れなかった。中国電力が海の埋め立て工事のため海上に設置するブイを置いている平生町の田名埠頭には、15日朝も原発に反対する祝島の漁船、およそ20隻が並んだ。中国電力は祝島の人たちを説得する中で「協議の場を持ちたい」と呼びかけた。しかし、海の埋め立てに反対する祝島の人たちは「地元の理解が得られない中で作業を進めるのはおかしい」と反発していて、依然として抗議の声は収まらない。中国電力の計画では上関原発の敷地面積およそ33万平方メートルのうち、およそ14万平方メートルは海を埋め立てることにしている。中国電力は祝島の漁船に「進路を妨害していることを重ねて警告する」と告げた後の午後2時すぎ、作業を中止することを発表し、今後の作業計画を再検討するためあすも作業を行わないことを明らかにした。
[ 9/15 17:54 山口放送]