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政治

高速道無料化「試算なし」と答弁 国交省、2月の国会質問で (09/07 17:24)

 民主党が実施する予定の高速道路無料化の経済効果について、国土交通省が2008年に試算をまとめていながら、今年2月の国会で同党議員の質問に対し、その存在を否定する答弁をしていたことが7日分かった。同省はその後、3月になってから無料化も含めた試算結果を同党に提出した。

 試算は、国交省の国土技術政策総合研究所が07年10月に料金割引政策の効果を計るため所管の財団法人に委託。結果は08年4月に出ていた。

 試算によると、首都高速と阪神高速を除く無料化による経済効果は一般道の渋滞解消など年4兆8千億円で、高速道路の渋滞発生などによるマイナス効果2兆1千億円を差し引いても2兆7千億円となり、3割引きの5千億円、5割引きの1兆円より大きかった。

 これに対し、民主党の馬淵澄夫衆院議員が今年2月20日の予算委員会で無料化の試算についてただしたところ、金子一義国交相は「私のところには来ていない」と否定していた。

 一連の民主党とのやりとりに関して、国交省の谷口博昭事務次官は7日の記者会見で「(財団法人から来た)報告書には3割引きと5割引きの試算しかなかったが、その後、無料化の試算もしていたことが分かり(同党に)出した」と述べた。

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