米海兵隊岩国基地(岩国市)が今月の部隊交代でAV8Bハリアー攻撃機の8機体制を維持した問題で、市の松林達也基地対策担当部長は9日、「6機体制という認識だったが、国の正式見解で6〜8機と示された」として、国への抗議や機数制限を求めない考えを明らかにした。共産党の山口県議、市議の申し入れに答えた。
県議らは、1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告で、同基地のハリアー20機のうち14機の米国引き揚げが明記されたとして「8機は違反。なし崩し的な基地機能強化」と抗議した。
松林部長はこれに対し、外務省から今年5月、基本的に分遣隊として日本には6〜8機で展開▽SACO最終報告は将来にわたり岩国基地の配備機数を制限していない▽8機は違反でない―などの見解が示されたと説明。この見解に沿い「現時点で国に機数制限を求める考えはない」と答えた。
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