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はこだて未来大、医学部新設の提言も 開学10年で記念シンポ (09/09 14:00)

 函館市亀田中野町の公立はこだて未来大(中島秀之学長)の開学10年目を記念するシンポジウムが8日、同大で開かれた。この中で中島学長が「未来大に医学部を新設してはどうか」と提言。函館市の西尾正範市長は実現が厳しい現状を踏まえた上で「夢として調査する価値はある」と答えた。

 同大の主催で、市民ら約200人が参加。「元気な函館を目指して」をテーマに、中島学長、西尾市長、作家の新井満さんの3人がパネルディスカッションを行った。

 議論は医学部新設など医療関係に集中し、中島学長は「未来大の持つ情報技術(IT)と医療を結びつければ、遠隔医療や在宅医療に役立つ」と強調。現在札医大と共同研究を行っていることに触れ「医師を育成する場が近くにあれば研究もしやすい」と訴えた。

 西尾市長は現在、文部科学省が医学部新設を認めていないことを説明した上で、民主党が医学部定員を1・5倍にすると打ち出している点に言及。「新設費用は大変だが実現すれば地域振興の上でも大きな効果を生む。国の動きを見ながら、(設置・運営する)函館圏公立大学広域連合として検討したい」と話した。

 新井さんも「子供を安心して生める町にするためにも医学部はあった方がいい」と後押しした。

 このほか中島学長はITを使って漁業を支援するシステムを開発してきた実績を紹介するなど、同大が地域にかかわる研究に取り組んでいることを強調した。(上野香織)

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