2009年09月09日

シンドラー社エレベーター事故と国家戦略局

私が昨年推察した通りの事故調査結果がでました。

 

<引用開始>

 東京都港区のマンションで06年、都立高2年の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16歳)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、事故後に新設された国土交通省の昇降機等事故対策委員会は8日、初の調査報告書を公表した。事故原因を、部品の摩耗が進行してブレーキが利かなくなったためと推定した。 
事故機に隣接する同型機でも本来の位置に停止しない不具合が事故後5カ月間で29件発生しており、報告書は「シンドラーエレベータ」(江東区)社製のこの型について、事故原因との関係は特定できないとしつつも「設計上の問題点がある」と指摘。同様の構造のエレベーターについて、他社製も含め、国交省に安全確認するよう意見を付けた。

<引用終了>

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090909ddm012040006000c.html

  


暮れも押し迫った昨年12月19日、毎日新聞だけが、この事故はブレーキの問題と報じました。その後最終報告はいつ発表されるか気にかかっていたのですが、案の定総選挙前後の発表でした。発表せざるを得なくなったのか、政治空白期のこの時期が最も何かを守りたい人々にとって都合がいい時期なのかは分かりませんが、私が予想した通りの時期であったということは言えます。

 

簡単なことなのです。「同様の構造のエレベーターについて、他社製も含め、国交省に安全確認するよう意見を付けた。」とありますように、国産メーカーに3年以上「点検猶予期間」を設けたということです。その理由は、同様の構造のエレベーターでも、同様の事故は起こり得たからです。 
事故発生当時は、ブレーキの問題ではなく、信号系の故障と推察されるような報道がなされていました。関係者が意図的に情報操作したものと考えられます。結果は単純なブレーキの摩耗でした。


「ブレーキの摩耗があった」と当初から報道されていれば、こんなに長い期間の調査は不要でした。私が関係していれば、数時間以内には事故原因が特定できたと考えています。 
この件は、今後も記事にしていきます。そして、このような「戦略」が仕組まれないよう、国家戦略局は現場が分かる有識者の意見を取り入れて欲しいと願います。


戦略相の菅直人氏はこの事故で亡くなられた市川大輔さんの高校の先輩です。菅直人氏が先頭に立ち、この事故後の経過を「過去の(830以前)やり方」としとして、新しい「これからの(830後)やり方」を構築して欲しい、そう願ってやみません。 

参考

シンドラーエレベーター事故と薬害エイズ事件の関係http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/A5B7A5F3A5C9A5E9A1BCA5A8A5ECA5D9A1BCA5BFA1BCBBF6B8CEA4C8CCF4B3B2A5A8A5A4A5BABBF6B7EFA4CEB6A6C4CCC5C020(5).pdf