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赤と青の対立再び…米医療制度改革が難航 (1/2ページ)

2009.9.8 20:04

 オバマ米大統領が推進する医療保険改革に対する保守の反発が収まらない。全米各地で開かれる対話形式の市民集会(タウンホール・ミーティング)には草の根の保守活動家が集結し、罵声(ばせい)が飛び交う。医療保険改革は、保守の理念と相いれない「大きな政府」の象徴だからだ。改革を超党派の問題と位置づける大統領は9日、議会で関連法案の早期可決を訴えるが、国民の間では赤(保守)と青(リベラル)の2極化が鮮明になっている。

 8月末、バージニア州北部レストンの高校で、地元選出のジム・モラン下院議員(民主)が主催する集会が開かれた。かつて大統領選に立候補した民主党の大物、ハワード・ディーン氏も参加するとあり、会場の体育館は約2千500人の聴衆で埋め尽くされた。

 「私は昔、集会で大声で叫んで失敗したことがある」。2004年、大統領選の予備選での演説で、感情的に声を張り上げ不評を買い、撤退に追い込まれた過去をもつディーン氏は、ジョークでスピーチを始めようとした。だが、笑いが起こるどころか、反対派が総立ちになりシュプレヒコールをあげ、演説は中断に追い込まれた。

 「赤ん坊殺し(ベイビー・キラー)め!」と叫ぶ男性がいた。過激な中絶反対活動家として知られるランダル・テリー氏だ。賛成派は「奴をつまみ出せ!」と怒鳴り返す。議論など成り立たない混乱ぶりだ。

 中絶反対は保守運動の重要な一角を占める理念だ。テリー氏は、公的医療保険が導入されれば中絶費用が公的資金から支払われることになると主張し、反対している。実際にはそのような計画はない、と民主党側は繰り返し説明している。

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