サイエンス

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

受療行動:患者の2割が「セカンドオピニオン求めた」

 医療機関を受診した人の約2割が、医療機関に不満を感じた時に主治医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)を求めた経験があることが、厚生労働省が7日公表した「受療行動調査」で分かった。医師や患者相談窓口に相談した患者の過半数は「役に立った」と感じたが4人に1人は不満があっても誰にも相談していなかった。

 調査は3年に1度実施。昨年10月に全国約500医療機関を受診した外来・入院患者約15万人を対象に行い、不満を感じた時の行動について、今回初めて聞いた。

 過去5年間に、医療機関への不満で相談した経験があった患者は53%。このうち71%は主治医に不満を告げ、62%は家族や友人に相談した。セカンドオピニオンを求めたのは全体の19%で、不満があった患者の中では37%が利用した。自治体の医療安全支援センターや医師会などの第三者機関は、不満があった患者のうち4人に1人が使っていた。

 「相談して役立った」と感じた相手は▽主治医(75%)▽家族・友人(61%)▽相談窓口などの医療機関スタッフ(56%)▽別の医師(51%)の順に高かった。また、患者全体の12%は不満を感じたことがなかったが、23%は不満があっても相談していなかった。

 医療機関に対する満足度は、外来患者の58%、入院患者の66%が「満足」と答え、05年の前回調査より1割程度増えた。外来の診療時間は「3分未満」が16%から14%に減って少し長くなったが、待ち時間も「30分以上」が44%から50%に増えた。【清水健二】

毎日新聞 2009年9月7日 20時24分

PR情報

関連記事

9月7日受療行動:患者の2割が「セカンドオピニオン求めた」

サイエンス アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド