解体工事が始まった大阪タワー=7日午前、大阪市北区大淀南2丁目、筋野健太撮影
42年間にわたって電波塔として使われた大阪タワー(大阪市北区)の解体作業が7日、本格的に始まった。160メートルの高層タワーを、上部から解体する通常の方法ではなく、5メートル間隔で鉄骨を抜く「だるま落とし方式」で解体する。
タワー下部に設けた鉄骨の枠で全体を支えたうえで、土台部分や上部のアンテナ塔、展望室をのぞく70メートル分を下から14回にわけて抜き取る。解体が終わるのは今年12月。施工は竹中工務店。
四角柱のほっそり型の大阪タワーは1966年に誕生した。朝日放送の電波塔として使われたが、朝日放送の社屋移転に伴い昨年6月で役目を終えた。展望台にはピーク時に1日4千人の観光客が訪れた。テレビ番組「ウルトラマン」で、怪獣ゴモラを監視する対策本部に設定されたこともある。