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インド人に「汚い」「臭い」と発言、人種差別で略式起訴

 仁川地検富川支部は6日、バスの車内でインド人に「汚い」「臭い」という人種差別的な発言をした男性(31)を侮辱罪で先月末に略式起訴したことを明らかにした。

 検察は「外国人がしゅうち心感じるような人種差別的発言も刑事処罰の対象になることを示した事件だ」と説明した。一部先進国とは異なり、韓国では人種差別的な発言や行為を規制する法律が特になく、今回のケースでは一般の刑法が適用された。

 被告は今年7月10日午後9時ごろ、同じバスに乗っていたインド人のボノジット・フセインさん(28)=聖公会大研究教授=に「汚い」「臭い」という言葉を浴びせ、侮辱感を抱かせたとして起訴された。検察によると、被告は酒に酔った状態でバスの座席に座っていた際、フセインさんが韓国人女性と英語で会話しているのを見て、「うるさい」と因縁を付けた。被告もフセインさんから侮辱的なことを言われたと告訴したが、取り調べの過程で「自分のせいで起きたことであり謝罪したい」として、告訴を取り下げた。フセインさんは被告の謝罪は受け入れたが、告訴は取り下げなかったという。

 現在韓国に滞在している外国人(90日以上滞在者と韓国国籍取得者)は110万人いる。

柳井(リュ・ジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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