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県立病院総合学会:医療再生へ課題山積 現場から提案続出 /岩手

 県立病院の医師や看護師、技師、事務職員らが課題を話し合う県立病院総合学会(会長=佐々木崇・中央病院長)が5日、盛岡市の市民文化ホールで開かれた。関係者約1500人が参加した。

 「進行する医療崩壊から医療再生へ向けて」と題したパネルディスカッションでは、院長や薬剤師らが、現場の取り組みや抱えている課題を語った。

 大槌病院の村田健事務局長は、職員1人当たりの事務量増加や、業務委託による診療報酬請求の知識低下など、事務局の問題点を指摘した。有資格者の処遇や、研修体系を見直し、「人材育成の戦略を明確にしなければならない」と訴えた。

 菅野千治・宮古病院長は「医療現場の実情を知ってもらう必要がある」と述べ、市の広報誌を通じ周知した例を報告。伊藤達朗・千厩病院長は、各診療科の知識・技術を広く有する総合医の重要性を述べ、「(基幹病院と地域病院双方を抱える)医療局のネットワークは、総合医の研修に向いている」と提案した。

 県医療局の田村均次局長は「現場の有意義な声が聞けた。今後の参考にする」と話していた。【山口圭一】

毎日新聞 2009年9月6日 地方版

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