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外科医:地域密着型で養成、ネットワーク設立 医療機関や大学、自治体連携 /島根

 勤務環境の過酷さなどから外科医志望者が減少するのを防ぐため、県内の医療機関や大学、自治体が連携して地域密着型の外科医養成プロジェクトで医療の充実を図る「島根外科ネットワーク」が設立された。5日、第1回会議が出雲市塩冶町の島根大医学部で開かれた。

 会議は、県と島根大医学部が主催した。県内20の医療機関と県の担当者が参加し、各病院の外科医療の現状や課題など情報を共有した。

 県医療対策課によると、全国的に外科医が不足する中、県内でも病院勤務の外科医が07年度123人だったのが、08年度には10人減少して113人となったという。

 会議では、外科医が働きやすい環境の整備や人材確保の推進▽がんを含めた治療レベルの向上などを目的に、各病院間のネットワーク作り▽県内の外科再編と外科医の適正配置▽地域連携によるがん対策--などを協議した。

 協議の中で「外科医不足でも出雲地域と石見、隠岐では雲泥の差がある」といった意見や「外科にとどまらず消化器内科や麻酔科のネットワークも必要ではないのか」といった意見も出た。

 県健康福祉部の木村清志医療企画監は「各病院と連携して外科医を養成し人材確保していくため話し合った。東西のバランスが悪いといったことではなくて長期的に医師をどうやって育てていくか。それぞれ温度差はあるが今後も協議を続けていきたい」と話した。【岡崎英遠】

毎日新聞 2009年9月6日 地方版

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