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八ツ場ダム、入札延期 国交次官表明、中止の意向

 民主党が事業の中止を求めている八ツ場ダム(群馬県長野原町)を巡り、国土交通省の谷口博昭事務次官は3日の記者会見で、9月に予定する本体工事の入札を延期することを明らかにした。民主党が新政権を発足させる前に入札を実施すれば、民主党との対立を招きかねないと判断した。

 谷口次官が3日、工事の発注主体の関東地方整備局に延期を指示。同整備局は4日に発表する。八ツ場ダムは利根川水系吾妻川に位置する多目的ダム。総事業費は約4600億円で、既に7割にあたる約3200億円を使った。年度内にも川の水をせき止める本体工事を始めるため、今月11日〜18日に工事業者を決める入札を予定していた。

 民主党の鳩山由紀夫代表は3日、入札延期について記者団に「当然の方向」としたうえで「マニフェスト(政権公約)に(中止を)うたっている事業だけに、その方向は間違えずに決めていきたい」とダム事業中止の方針を重ねて表明。「中止しておしまいという話にはならない。住民の理解が大事で、そのための施策を講じる」とも述べた。(03日 22:45)

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