ペッパーランチでO157 7都府県11人、食中毒疑い全国展開するステーキチェーン店「ペッパーランチ」の埼玉、東京、大阪、京都、奈良、山口、愛媛の7都府県の7店舗で「角切りステーキ」を食べた11人が、下痢や腹痛の症状を訴えていたことが5日、分かった。 山口県は、うち4人についてステーキ肉の病原性大腸菌O157が原因の食中毒と特定、ほかの都府県も同じ原因とみられる。 経営する「ペッパーフードサービス」(東京)は2日に一報を受けていた。5日、記者会見した一瀬邦夫社長は謝罪、角切りステーキの販売を停止したことを明らかにした。しかし、「店舗の衛生管理の問題ではない」として、営業継続を表明した。 肉は岐阜県大垣市の「大垣食肉供給センター協同組合」が加工。地元の西濃保健所は3~5日に立ち入り調査し、原因解明に乗り出した。 山口県によると、防府市の山陽自動車道佐波川サービスエリアの店舗で8月23、24日に食事をした山口市や広島県の計4人が下痢などを訴え、うち6歳と19歳の2人が入院。全員快方に向かっているという。山口県は、食品衛生法に基づきこの店舗を5日から3日間の営業停止とした。 ペッパーフードサービスによると、大垣の協同組合は、オーストラリアから輸入した肉を8月3日にミンチし成形加工。神奈川県厚木市や神戸市の流通センターを経て、12~26日に関東と西日本(九州を除く)の計約100店舗に配達された。 各店舗では、約260度に熱した鉄皿に生の肉を載せて提供。客は好みの焼き具合で食べる。「角切りステーキ」は通常550円。同社は1970年に創業し、2006年に東証マザーズに上場。国内外で200店舗以上を展開している。 【共同通信】
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