カブール(CNN) アフガニスタン北部クンドゥズ州の警察当局者は4日、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が同日、政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバーンが強奪した燃料輸送トラック数台を空爆、少なくとも81人が死亡したと述べた。タリバーン戦闘員56人が死亡したとしている。負傷者もいる模様。
ただ、同州政府当局者は、死亡者は90人以上とし、大多数がタリバーン構成員としている。
ISAF報道担当は、タリバーン戦闘員だけがいるとの情報を受け、空爆に踏み切ったとしている。ただ、空爆後、住民の死亡者、負傷者がいるとの報告を受けたという。
ISAF用の燃料輸送トラックは同州内で3日に略奪されていた。クンドゥズ川を渡ろうとして身動き出来なくなり、タンクから燃料を抜き取っていたところを攻撃していた。警察当局者によると、燃料抜き取りには付近の住民も加わり、空爆で25人が死亡したという。
ISAFは、パキスタンなどを経由して物資や燃料補給を実施している。タリバーンはこの補給道路での攻撃を強め、パキスタン、アフガン国境の輸送ルートではトラック略奪や爆破などの攻撃を多発させている。装甲車を強奪したこともある。