北極海の氷河融解、女性の顔に 「母なる大自然」が涙【ロンドン共同】急速に進む気候変動に涙を流す「母なる大自然」―。北緯80度前後の北極海に浮かぶノルウェー領ノールアウストランネ島で、大氷河の融解が進み、氷壁のくぼみや滝の絶妙な配置により、女性の泣き顔のような造形が現れた。3日付英各紙が伝えた。 同島周辺を毎年訪れている海洋写真家のマイケル・ノーラン氏がこの氷壁を7月に撮影した。ノーラン氏は「われわれ(人類)が地球温暖化を止められないため、母なる大自然が泣いているかのようだ」と述べた。 オスロ大学の研究者によると、約7700平方キロ(静岡県並み)の面積を持つ同氷河は近年、毎年6・6立方キロが解けて失われている。国連の潘基文事務総長は同島などからなるスバルバル諸島を1~2日に訪問。北極の温暖化の視察は「恐ろしい経験」だったと述べた。 【共同通信】
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