アフガン米大使館警備に不備 いじめも横行、NGO指摘【ワシントン共同】米非政府組織(NGO)「政府監視計画(POGO)」は1日、アフガニスタンの在カブール米大使館の警備を担当する米民間警備会社「アーマーグループ」で長時間勤務やいじめの横行などの問題があり、適切な警備態勢をとれていないとの報告書をクリントン国務長官に送付、状況の改善を求めた。 国務省の文書や元警備員らからの聞き取りなどを基に作成された報告書によると、警備員らは日常的に1日14時間にわたって勤務し、慢性的な睡眠不足。また宿舎での新入り警備員らへのいじめが横行しているという。全裸に近い状態の米国人警備員が小便をまき散らしている写真なども報告書とともに提出された。 報告書は同社が雇用している警備要員450人のうち、300人は英語を話せず、非常時の意思疎通にも問題があると指摘。18人もの警備員が持ち場を離れることもあったなど警備態勢の不備を国務省が認識しながら契約を更新し続けていることを疑問視し、早急に米軍が監督にあたるよう勧告している。 【共同通信】
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