ワシントン(CNN) アフガニスタンの首都カブールにある米国大使館を警護する米民間警備会社の警備員の間で不当待遇、性的嫌がらせや脅迫などが横行している実態の報告書を米非政府組織がまとめ、クリントン米国務長官に書簡を送り、状況改善を要請した。
非政府組織の「政府監視計画(POGO)」の報告書で、大使館警備員数十人からの直接聴取や電子メールでのやりとりなどで得た情報としている。警備員からのビデオ画像などを含めた告発を受け、調査を開始したという。
性的嫌がらせなどの問題は大使館近くにある警備員宿舎で起きていた。画像は、裸になった警備員の下半身に流れる液体を別の警備員が飲み込む様子などが含まれていた。長時間勤務や新人へのいじめもはびこっていたとされる。
この警備会社は「アーマーグループ」で、国務省との業務契約は来年7月まで有効。同社はこれまでずさんな業務内容でたびたび注意も招いていたという。
米上院委員会は2カ月前、国務省に対し同社業務の監督の不備を指摘、管理を強化するよう求めてもいた。国務省は、同社警備員の間の素行の悪さを承知しながらも対策を迅速に打ち出さなかったとも批判している。
アーマーグループの親会社はCNNの取材に対し、POGOの報告書を受け、就労の規律を改善させると表明した。