大阪

　泉佐野、貝塚、阪南の３市立病院と府立泉州救命救急センター（泉佐野市）の再編を軸とする地域医療再生計画の骨子案が１日、大阪市中央区で開かれた府医療対策協議会で承認された。委員からは再編に賛成する意見が相次いだが、「医師にとって魅力的な病院をつくってほしい」などと中長期的な対策を求める声も上がった。

　特に医師確保の方策について議論が集中した。塩崎均・近畿大医学部長は「医師の大きな供給源は大学病院。（府内にある）５大学だけでなく、（府内の病院に医師を派遣している）和歌山県立医大や奈良県立医大なども含め、協議できる体制づくりを」と提案。竹中洋・大阪医大学長は「大学として医師を派遣するには、どこまで育てていただけるかが重要。研修システムの構築に重点を置いてほしい」などと話した。

　府は今後、意見を参考に国への提出期限である１０月までに、計画をまとめる予定。【渋江千春】