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寺の仏像盗難…別の寺の元住職を逮捕へ

盗まれた不動明王像(中央)など3体(奈良県警天理署)
盗まれた不動明王像(中央)など3体(奈良県警天理署)
Photo By 提供写真

 奈良県山添村の寺から仏像4体が盗まれた事件で、奈良県警は1日、窃盗容疑で、別の寺の元住職の男(62)=奈良市=の逮捕状を取った。2日に逮捕する方針。

 県内ではほかにも今年だけで無人の寺から仏像8体が盗まれており、手口が似ていることから関連を調べる。

 捜査関係者によると、男は6月29日から7月1日までの間に、同村の無人の寺「自作寺」から、千手観音像や不動明王像など4体を盗んだ疑いが持たれている。盗んだ仏像は京都市内の古美術商に1体十数万円で売り渡していた。

 現場近くで男のミニバイクが2度目撃され、県警はナンバーなどから容疑者と特定。盗まれた千手観音像を含む仏像約20点を京都市内の古美術商の店舗で発見した。古美術商は「男から買い受けた」と話している。いずれも盗難品の可能性があり、詳しく調べる。

 別の関係者によると、男は奈良文化財研究所で発掘のアルバイトなどをしていたことなどがあり、考古学や古美術の知識があったという。

 県警関係者によると、県内では今年、ほかに仏像8体と神社のこま犬3体が盗まれた。いずれも文化財の指定は受けていなかった。仏像や古美術は近年、若者や女性らにも人気が高く、オークションなどでは100万円以上の値がつくものもあるという。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年09月02日 00:36 ]

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