札幌放送局

2009年9月1日 19時48分更新

患者と接触する職員感染防止策


8月30日稚内市内のホテルで死亡した40代の保健師が新型インフルエンザに感染していたことを受け、道は道内の各保健所に対し、患者との接触機会が多い保健所職員の感染防止策を徹底するよう通知を出しました。

8月30日稚内市のホテルで稚内保健所利尻支所の保健師の40代の女性が死亡しているのが見つかり、その後の詳しい検査で新型インフルエンザに感染していたことが確認されました。
感染の経路はわかっていませんが、この保健師は先月21日に職場で新型インフルエンザの患者から症状を聞き取るなどの業務を担当していたということです。
9月1日開かれた道議会保健福祉委員会で、保健福祉部の河合裕秋部長は「新型インフルエンザ対策に取り組む保健所職員に対し、感染防護具の着用をはじめ、感染予防の基本となる手洗いうがいの励行、熱がある場合の早期受診について改めて通知した」と述べ、患者との接触機会が多い保健所職員に対し感染防止策を徹底する通知を出したことを明らかにしました。また、道内の感染状況について河合部長は、8月17日から23日までの1週間の医療機関1か所あたりのインフルエンザ患者数が平均で0.82人と、流行に入る目安となる「1人」に近づいていることを明らかにしました。