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【09総選挙 静岡ニュース】

変化の担い手に 県民の期待高く 5区〜8区当選者

2009年8月31日

当選の報を受け、支持者から花束を受け取る細野豪志さん(右)=三島市で

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5区 細野 豪志さん 38 民前

『将来切り開く』と力

 三島市本町の細野豪志さんの事務所は、午後8時すぎにいち早く当確の報が入ると、約100人の支持者の拍手で沸き返った。続いて現れた細野さんは、満面の笑みで一人一人と握手。花束を受け取り「野党で培った経験を生かし、与党議員として政策を実行したい」と抱負を語った。

 「ありがとうございました」。深々と頭を下げた細野さん。「もう私も若手議員ではない。日本の将来を切り開くため働きたい」と言葉に力を込めた。支持者の同市緑町、医師関伸二さん(65)は「民主なら医療の崩壊を止められる」と、政権交代を喜んだ。

 細野さんは富士市の事務所でも支持者らと当選の喜びを分かち合った後、夜のうちに上京した。

花束を手に万歳で当選を喜ぶ渡辺周さん(左)=沼津市で

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6区 渡辺 周さん 47 民前

政権へ表情引き締め

 沼津市末広町にある渡辺周さんの事務所では、投票締め切り直後に「当確」がテレビで報じられると、道路まであふれた約200人の支持者がもろ手を上げて大歓声。13年の野党生活を終える喜びを爆発させた。

 前回は自民候補に3万票差まで迫られ、危機感を抱いた今回の選挙。伊豆半島に切り込むなど積極策に出て、圧勝を収めた。

 「奪」と記された大きな書の前で満面の笑みでタイを掲げた渡辺さんは、すぐに「政権を担当する責任の重さに身震いする」と引き締まった表情に。民社党の衆院議員だった亡き父も使った事務所では、長年の支持者が涙ぐむ姿も。「野党でも辛抱強く支援してくれた方々に、恩返しをしたい」と誓った。

支援者から贈られた花束を手に笑顔を見せる城内実さん=浜松市北区で

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7区 城内 実さん 44 無元

地道な区内回り奏功

 前回の「郵政選挙」で惜敗した城内実さんが、圧勝で雪辱を果たした。浜松市北区の事務所で約500人の支援者や鈴木修スズキ会長兼社長らに祝福された城内さんは、喜びに包まれながら「7区には民主党の風を吹かせなかった。皆さんと“城内旋風”を起こすことができた」と、気迫をみなぎらせた。

 4年前の落選直後から地道に選挙区内を歩いてきた。市議選並みに自治会単位で後援会をつくるなど、盤石の態勢で選挙に臨んだ。当選後は平沼赳夫元経済産業相率いる平沼グループの一員として活動する。古巣の自民党には「現時点では戻ることはない」として、「今後のことは政界再編の状況を見ながら、時間をかけて皆さんと相談したい」と話した。

激戦を制して久美子夫人と笑顔で花束を掲げる斉藤進さん(右)=浜松市中区で

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8区 斉藤 進さん 38 民新

『1票の思い 国政に』

 「ウォー、勝ったぞー」。午後10時前に陣営から待ちわびた「当選確実」の一報が入ると、浜松市中区の斉藤進さんの事務所は、支持者らの大歓声に包まれた。肩車された斉藤さんが「オイショッ」「オイショッ」の掛け声とともに姿を現すと、拍手と歓声で興奮は最高潮。マイクを握ると「日を追うごとに多くの有権者の熱い支援が後押しとなった」と感謝した。

 自民前職の現職閣僚と事実上の一騎打ちとなった激しい選挙戦。2年余りにわたるつじ立ちや、1日100件を超える自転車での支持者回りで、地道に支持を訴えてきた。込み上げる万感の思いをグッとのみ込み「一票一票の思いを、しっかり国政に反映させていく」と、力強く決意を語った。

 

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