麻生首相会見「自民党は必ず政権を奪還する」
8月31日17時26分配信 産経新聞
麻生太郎首相(自民党総裁)は31日午後、東京・永田町の党本部で記者会見し、「多くの同志を失い、まことに残念至極だ」と述べ、衆院選の歴史的大敗、下野の責任をとって党総裁を辞任すると正式に表明した。さらに麻生首相は「自民党は必ず態勢を立て直して政権を奪還する」と述べた。記者会見の詳細は以下の通り。
【冒頭発言】
「今回の総選挙の結果は、自由民主党にとって厳しい結果となりました。全国で応援をしていただきました有権者の方々、また党員、党友、大勢の方々の頑張りに応えることができず、大変申し訳なく思っておるところであります。多くの同志を失い、まことに残念至極と思っております。総裁としての責任を強く感じているところです。この際、自由民主党の総裁を辞任したいと考えております。自民党としては速やかに開かれた総裁選挙を行い、新たなスタートを切るべきだと思っております。また、政権の奪還に向け、党を再生していかなければならないと強く思っております」
「そのためには、まず政策について、民意を反映できていたか、また党の運営についてはどこに問題があったかなど、それらを含めまして今後の自由民主党のあり方を検討する場を早急に設定していかなければならないと考えております。この際、国民の皆様に申し上げておかねばならないと存じます。自民党は今回の皆様がたの審判を厳粛に受け止め、これまでのご支援に心より感謝を申し上げるとともに、自民党は必ず態勢を立て直して政権を奪還を致します。引き続き皆様方のご支援をよろしくお願い申し上げます」
【質疑】
−−選挙の敗因について、自民党のどこに有権者の不信、不満があったと考えるか。また、郵政民営化、定額給付金、あるいは解散の時期などについて、有権者のみならず、自民党内にも麻生総裁に対する不満、不信があったと思うが、ご自身の手で解散した判断は正しかったと思うか
「自由民主党は昭和30年11月の結党以来、半世紀余りにわたりまして日本の政治を担ってきたというのが歴史であります。プラスの面では、疲弊しきった当時の敗戦直後の日本、あの当時から考えますと、少なくとも豊かに安心できる社会というものを作り上げた功績というものにつきましては、多くの方々に認めていただけることだと思っております。他方、マイナス面もあります。それは、例えば社会の閉塞感、また格差の問題などいろいろな社会問題への不満、また、それらに効果的に対応できない、そういう自民党政治そのものへの不満といったものがあったと思っております」
「また、私自身への批判というのが党内外にあったことはよく承知いたしております。しかし、7月21日の両院議員懇談会の場におきまして、全国、全ての国会議員の前で、党としての一致団結を確認できたと考えております。選挙の時期については、私はこの判断は間違っていなかったと思っております。なぜならばと言えば、私は昨年の9月の22日に行われました総裁選挙の時に圧倒的な支持をいただいて総裁に就任をいたしました。しかし、ご記憶の方も多いと思いますが、あの当時にアメリカ発のまあ世界同時不況、戦後最大の下落幅を示しました経済の悪化、こういった時期に直面をしました。私は、あの時期において、少なくとも解散総選挙というような政局よりは、国民の暮らしを守る経済対策、景気対策、これらの政策が優先される、それが私の判断でありました。従いまして、その判断は決して間違っていなかった。景気対策というのはそれなりの効果を上げたと思っておりますので、ただし我々としては、まだまだ道半ばであるとは思いますが、景気対策優先の判断というのは、国家国民のことを考えて決して間違ってはいなかったと確信しております」
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「今回の総選挙の結果は、自由民主党にとって厳しい結果となりました。全国で応援をしていただきました有権者の方々、また党員、党友、大勢の方々の頑張りに応えることができず、大変申し訳なく思っておるところであります。多くの同志を失い、まことに残念至極と思っております。総裁としての責任を強く感じているところです。この際、自由民主党の総裁を辞任したいと考えております。自民党としては速やかに開かれた総裁選挙を行い、新たなスタートを切るべきだと思っております。また、政権の奪還に向け、党を再生していかなければならないと強く思っております」
「そのためには、まず政策について、民意を反映できていたか、また党の運営についてはどこに問題があったかなど、それらを含めまして今後の自由民主党のあり方を検討する場を早急に設定していかなければならないと考えております。この際、国民の皆様に申し上げておかねばならないと存じます。自民党は今回の皆様がたの審判を厳粛に受け止め、これまでのご支援に心より感謝を申し上げるとともに、自民党は必ず態勢を立て直して政権を奪還を致します。引き続き皆様方のご支援をよろしくお願い申し上げます」
【質疑】
−−選挙の敗因について、自民党のどこに有権者の不信、不満があったと考えるか。また、郵政民営化、定額給付金、あるいは解散の時期などについて、有権者のみならず、自民党内にも麻生総裁に対する不満、不信があったと思うが、ご自身の手で解散した判断は正しかったと思うか
「自由民主党は昭和30年11月の結党以来、半世紀余りにわたりまして日本の政治を担ってきたというのが歴史であります。プラスの面では、疲弊しきった当時の敗戦直後の日本、あの当時から考えますと、少なくとも豊かに安心できる社会というものを作り上げた功績というものにつきましては、多くの方々に認めていただけることだと思っております。他方、マイナス面もあります。それは、例えば社会の閉塞感、また格差の問題などいろいろな社会問題への不満、また、それらに効果的に対応できない、そういう自民党政治そのものへの不満といったものがあったと思っております」
「また、私自身への批判というのが党内外にあったことはよく承知いたしております。しかし、7月21日の両院議員懇談会の場におきまして、全国、全ての国会議員の前で、党としての一致団結を確認できたと考えております。選挙の時期については、私はこの判断は間違っていなかったと思っております。なぜならばと言えば、私は昨年の9月の22日に行われました総裁選挙の時に圧倒的な支持をいただいて総裁に就任をいたしました。しかし、ご記憶の方も多いと思いますが、あの当時にアメリカ発のまあ世界同時不況、戦後最大の下落幅を示しました経済の悪化、こういった時期に直面をしました。私は、あの時期において、少なくとも解散総選挙というような政局よりは、国民の暮らしを守る経済対策、景気対策、これらの政策が優先される、それが私の判断でありました。従いまして、その判断は決して間違っていなかった。景気対策というのはそれなりの効果を上げたと思っておりますので、ただし我々としては、まだまだ道半ばであるとは思いますが、景気対策優先の判断というのは、国家国民のことを考えて決して間違ってはいなかったと確信しております」
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最終更新:8月31日17時26分
- 麻生太郎(あそうたろう)
-
- 所属院 選挙区 政党:
- 衆議院 福岡県第8区 自民党
- プロフィール:
- 1940年9月20日生 初当選/1979年 当選回数/9回
- (写真提供:時事通信社)
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