下関署は27日、住所不定、無職、田代義治被告(59)=常習累犯窃盗罪で既に起訴=を、新たに窃盗容疑など7件について地検下関支部に追送検し、捜査を終結したと発表した。容疑を認めているという。
同署によると、田代被告は今年2月24日、下関市のJR下関駅付近でドライバーを隠し持っていたとして、特殊開錠用具所持禁止法違反容疑で現行犯逮捕された。翌日、近くの公衆電話機をこじ開けようとしていたとして窃盗未遂容疑と合わせて同支部に書類送検されている。
一連の捜査から、07年8月ごろから逮捕されるまでに8県(福岡76件、山口47件、岡山31件、広島27件、佐賀17件、熊本5件、香川4件、長崎2件)での事務所荒らし、出店荒らしなど209件(被害総額約590万円)を確認し、裏付けた。
田代被告は、夜間の人がいない時を狙って窃盗を繰り返していたと供述。盗んだ金は生活費やパチンコ代に充てていたという。
〔下関版〕
毎日新聞 2009年8月29日 地方版