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米CNN「鳩山氏、オバマ大統領のようなスタイル」

2009年8月30日23時3分

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 30日の日本の総選挙結果は、海外メディアも相次いでトップ級の扱いで東京発で伝えた。

 欧米の通信社は投票が締め切られた日本時間午後8時すぎ、日本のテレビ報道を引用する形で相次いで速報した。ロイター通信は、民主党の「歴史的勝利」とし、日本の国民が「長年支配してきた保守的政党を追い出し、政権経験のない民主党に、経済再生という仕事を与えた」と説明。その後配信した分析記事では、次期首相候補として、鳩山代表を「裕福な政治一家の4世」などと紹介。鳩山氏が掲げる「友愛(fraternity)」という言葉も伝えた。

 AP通信は、「保守的な与党が痛烈な敗北を喫し、有権者は、中道左派寄りの野党側に圧倒的な票を投じた」と報道。日米関係について、民主党が「より米国に寄りかからない外交を主張している」と紹介した上で、鳩山氏が米スタンフォード大で教育を受けた経歴にも触れ、「外交政策では大きな変化はない」と述べた鳩山氏の発言を伝えた。

 仏AFP通信も、「穏やかな話し方をする」鳩山氏が「次期首相」となり、「伝統的に危険を冒さないこの国で、革命的な変化をもたらす」と報じた。

 米CNNの東京特派員は生中継で、「自民党にとっては気が遠くなるような敗北だ」と形容した。同局は電子版のサイトでは、鳩山代表について「オバマ大統領のようなスタイルで変革を全面に出したメッセージを訴え、日本でこれまでになかった牽引(けんいん)力を見せている」と報じている。

 英BBCはニュースサイトで「有権者の怒り」とした項目を設け、「長年の自民党支配からの変化を求める有権者の願いが、民主党勝利の大きな要因だ」と報じている。

 一方、中国国営新華社通信は「官僚中心の自民党に対し、国民を中心に据えた政治を訴えた民主党が勝利した」と報じた。外交問題については「地域間の連携を深め、欧州連合(EU)型のアジア共同体の確立を進めるとみられる」としている。

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