インタビューで笑顔を見せる民主党の鳩山代表=30日午後10時27分、東京都港区の党開票センター、細川卓撮影厳しい表情の麻生首相=30日午後10時39分、東京・永田町の自民党本部、河合博司撮影
第45回総選挙は30日、投開票され、民主党が単独過半数(241議席)を大幅に上回る308議席を獲得し、政権交代を確実にした。自民党は公示前勢力の3分の1余に激減する歴史的な惨敗。55年の結党以来初めて第1党の座を失い、15年ぶりに野党に転落する。麻生首相は自民党総裁を辞任する意向を表明。民主党の鳩山代表は9月中旬にも召集される特別国会で第93代首相に選ばれる。政権交代可能な二大政党制を目指して衆院に小選挙区比例代表並立制が導入されてから15年。総選挙で野党が単独で過半数を得て政権が交代するのは戦後初めてだ。「政治主導」を掲げる民主党政権の誕生で、「政と官」の関係など日本の政策決定の仕組みが大きく変わる可能性がある。小選挙区の投票率は朝日新聞社の集計で69%程度で、前回を1.5ポイントほど上回った。