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最終更新:2009年8月29日(土) 18時27分

オーバーステイ家族めぐる判断で波紋

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 フィリピン国籍のカルデロンのり子さんのケースでも議論を呼んだオーバーステイの家族をめぐって、入国管理局の判断が再び波紋を呼んでいます。

 東京・新宿の木造アパートに暮らす母親と2人の子供。長男は13歳、長女は3歳。中国籍のオーバーステイの家族です。

 母親は17年前に正規の滞在資格で来日。通訳などの仕事をしてきました。しかし、5年前、滞在資格の更新が突然認められなくなったといいます。2人の子供は日本で生まれました。

 「中学校生活は楽しくて勉強になる。数学の授業が一番楽しい」(中学2年生の長男)

 一家は、法務大臣の裁量で行う「在留特別許可」に望みを託してきました。そんな中、先月、法務省が在留特別許可のガイドラインを見直すと発表。10年以上日本で暮らし、学校に通う子供がいるケースなどは許可を認める方向で検討するとされました。ところが・・・。

 「明日、あさってにも強制送還するからと」(母親)

 今月18日、3歳の娘も含め全員収容されてしまったのです。強いショックを受けた子供たちをみて、母親は来月7日に帰国することを受け入れたといいます。

 「(入管の職員に)ガイドラインはしょせんガイドライン。ガイドラインを出さないと、(出頭して)こないだろうと言われた」(母親)
 「(ガイドラインが出たので)期待を込めていったのに、一気に裏切られて悔しかったです」(中学2年生の長男)

 28日、法務省の前にオーバーステイの子供たちが集まり、ガイドラインの公表後、親が突然収容されるなど、むしろ対応が厳しくなっていると訴えました。これに対し、法務省は「調査する」と回答したということです。(29日17:49)