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SPEED「第2章」20代の進化形 6年ぶりの全国ツアー

2009年8月28日

写真SPEEDの4人。(前列右から時計回りに)今井絵理子、島袋寛子、上原多香子、新垣仁絵=鈴木好之撮影

 96年にデビューし解散までの3年余りで絶大な人気を集めた4人組、SPEED(スピード)。昨年夏、本格的に再始動し、8月に発表したベスト盤「SPEEDLAND」も好調な売れ行きだ。9月には名古屋を皮切りに6年ぶりの全国ツアーも始まり、20代を迎えた進化形を各地のファンに披露する。

 デビュー時の平均年齢は13歳。みずみずしく力強い歌とダンスで芸能界のさまざまな最年少記録を塗り替えた。解散後は期間限定の再結成を繰り返しながら、ソロ歌手、女優、芸術家としてそれぞれの道を探ってきた。

 昨年、日本テレビの「24時間テレビ」出演を機に本格的な再結成を決めたが、島袋寛子(25)は、「色々考えましたね。それぞれがやってきたことやリズムがある。集まって話したり、いろんな人の意見を聞いたりする中で、自分の目標も大切だけど、4人がひとつにならないと発信できないことがある、SPEEDとしての可能性やワクワクすることがまだある、と考えるようになりました」。

 上原多香子(26)は「デビューした頃は、とにかく歌うことが好きで踊ることが好きで。改めて再結成となったとき、たくさんの人に支えられてきたことに気づいた。経験を誇りにしつつ、今の私たちにできることは? とじっくり考えた」と語る。

 ベスト盤「SPEEDLAND」は、「Wake Me Up!」や「my graduation」など14曲を、当時と同じ伊秩弘将のプロデュースで構成した。しかし、メーンボーカルの島袋と今井絵理子(25)による歌も演奏もすべて新録音。上原と新垣仁絵(28)も新たに全曲にコーラスで参加した。

 1児の母になった今井は「10代のときの歌は、ある意味完成している。緊張や不安はあったが、歌っていく中で新しい発見があり、今ならどう取り組もうかと楽しめた。SPEEDの曲は、元気になれて、励ましてくれる。私自身も励まされました」。

 目標のひとりは、少年時代からエンターテインメントの世界を駆け抜けたマイケル・ジャクソン。来日公演は全員で見に行った。リーダーの新垣は「常に戦って自分を追い込んできた人だと思う。同じ時代を生きられて光栄。私たちもみんなに何かを伝えられるよう頑張りたい」と語った。

 SPEEDとしての活動は、通算でまだ4年ほど。90年代の輝きを知る世代も新たなファン層も巻き込んで、第2章を力強く歩んでいる。(藤崎昭子)

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