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6月に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさん(享年50歳)の死因について、ロサンゼルス郡検視局が麻酔薬などの致死量投与による「他殺」と断定していることが24日(日本時間25日)、分かった。AP通信が捜査関係者の話として報じた。米法律上「殺人」は正当防衛など殺意の有無を問わず、人を死なせること全般。捜査当局は日本で殺意のない「業務上過失致死」にあたる容疑でマイケルさんの専属医師・コンラッド・マーレー氏(50)を調べている。
“キング・オブ・ポップ”は殺されていた。検視局が24日に米ヒューストンでマーレー医師の家宅捜査令状を公開。毒物検査から「マイケルさんの死因は致死量のプロポフォールであるという初期段階での判断を下した」という。
検視局は「他殺」と表現。板倉宏・日大名誉教授によると「米法律上『殺人』は殺意の有無にかかわらず死亡させたこと全般を示し、正当防衛など犯罪行為以外も含む。逮捕される場合は日本の殺意のない『業務上過失致死』にあたる容疑になるだろう」と話した。
捜査当局は7月22日に死亡時に立ち会ったマーレー医師の診療所などを過失致死容疑で捜索。医師はこれまで弁護士を通じ、死を招くような薬の処方や投与を否定してきた。だが、ロサンゼルス市警の捜査書類によると、事情聴取に対し、6月25日午前1時半ごろから同7時半ごろにかけ、自宅で不眠を訴えるマイケルさんに睡眠薬のほか、鎮静剤の「ロラゼパム」と「ミダゾラム」を別々に断続的に投与したと証言したという。
AP通信によると「マイケルさんから要求された」として、約3時間後の午前10時40分ごろにはプロポフォール25ミリグラムを点滴で注入。同薬剤は白い乳液状であることから“記憶を失うミルク”とも言われる強力な全身麻酔薬で、マイケルさんも「僕のミルク」と呼んでいたという。手術時に監視下で用いられなければならないが、マーレー医師はトイレで約2分間離れ、戻った際にはマイケルさんが呼吸停止状態に。同日昼すぎに病院へ救急搬送された後、死亡が確認された。
マイケルさんの自宅では既に、複数の医師から処方されたプロポフォールのビン数本が発見されている。捜査書類によると、マーレー医師は死去の約6週間前から毎晩、不眠を訴えるマイケルさんに同薬剤を投与していたという。
◆プロポフォール 全身麻酔剤。商品名「ディプリバン」。速効性があり、苦痛緩和や集中治療における人工呼吸中の鎮静を目的に投与される。投与された患者は数十秒で意識を失う。過剰投与の場合には、副作用として呼吸停止や血圧の低下を招くこともある。脂肪乳剤で防腐剤を使用していないため、汚染されると細菌が増殖、感染症が起こるおそれもある。
(2009年8月26日06時00分 スポーツ報知)
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