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アイヌ民族の現状訴え 国際被害者学シンポ (08/28 08:30)

民族衣装姿で、アイヌ民族の現在について講演する能登千織さん(左)

民族衣装姿で、アイヌ民族の現在について講演する能登千織さん(左)

 胆振管内白老町の学芸員で、アイヌ民族の能登千織さん(26)が27日、水戸市の常磐大で開かれている第13回国際被害者学シンポジウム(世界被害者学会主催)で基調講演し、アイヌ民族の現状や将来について語った。

 被害者学は、犯罪や事故、災害などの被害者と家族への影響や救済法、権利などを研究。最近は、先住民族など社会的に差別を受けている人たちの人権問題についても問題提起がなされている。

 27年ぶり2回目の日本開催に合わせ、海外の研究者から「アイヌ民族の現状を報告してほしい」との強い要望があり、能登さんの基調講演が実現した。

 能登さんは、中学生のころ、差別的に「アイヌ」と呼ばれ、自分がアイヌ民族であることを隠すようになったり、友人が結婚差別に遭ったりした体験談を交え、アイヌ民族が強いられた歴史を紹介。その一方で、学生時代、海外の若い先住民族と交流する中で「『アイヌ』と向き合う機会になった」と語った。<北海道新聞8月28日朝刊掲載>

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