あなたは本当の恐怖をご存じだろうか？

これから話すお話は、決して他人事ではない本当に起こり得る話である。

寝苦しい8月の夜中2時にその事件は発生した。システム担当者Kさんの携帯が鳴り響く。
Kさんは眠い目をこすりながら電話に出た。
「システムがダウンした。至急対応しろ！！」
Kさんが担当するシステムは24時間、365日停止させてはならないWEBショッピングサイト。
ヒット商品を続出しているこのショッピングサイトは、一瞬のシステムダウンでも膨大な機会損失が生じる。

Kさんはタクシーを飛ばし、さっそくサーバールームで調査を開始する。
原因はデータベース・サーバーが障害で停止していた。
大至急データベースを復旧させシステムを再始動させなければならないが、この時、Kさんの顔が青ざめる。

障害時の復旧をおこなうためのログファイルが肥大化し、ディスクが一杯になっていた。
「しまった!気付かないうちにこんなにログが肥大化しているなんて...」

さらに最悪なことにそのログファイルが壊れていた。
データベース・サーバー停止の原因はこれである。

しかし、Kさんはこの状況でもなんとかなるという確信があった。なぜなら、ログファイルを格納するディスクをミラーリングで二重化していたからだ。
しかし・・・・、
壊れたログファイルがそのまま二重化されていたのだ。
「終わった・・・。俺の人生は終わった」

ログファイルが壊れるとデータの復旧ができない。
毎日夜中にバックアップを取っていたが、データはバックアップした状態、すなわち昨日の夜の時点に戻ってしまう。ユーザーがショッピングサイト上で行っていた直近の購入情報が損失してしまうのだ。 ショッピングサイト運営会社は夜間に社員を緊急収集し、損失したデータを手作業で入力するはめになった。その他、クレーム対応のため、膨大な損失を被むる。
まさに地獄である。

Kさんは、「安い」という言葉に魅力を感じてあのデータベースを選択してしまった。
しかし、「安い」だけではなかった。とんでもない落とし穴が待っていた。

あのデータベースは、すぐにログファイルが肥大化する。
しかも、ログファイルをバックアップしないと肥大化し続ける。
ログファイルが肥大化すると、ディスク容量がすぐに一杯になるし、データファイルが破損する危険性が高まる。
しかも、あのデータベースはデータベースの復旧に不可欠なログファイルを多重化できない。

Kさんは二度とあのデータベースを選択しまいと心に決めた。
あの時の地獄がトラウマとなったKさんは、もうIT業界から足を洗おうかと思ったが、コンピューターが3度の飯より好きなKさんは、安いというだけで安易に「あのデータベース」を選択しない別のIT企業に転職した。

そのKさんのもとに、またWEBショッピングサイトの構築依頼がきた。あの時の地獄が脳裏をよぎる。
「もうあのデータベースは選択しない」
そう決めていたKさんは、障害に強く、安定した Oracle Database を選択した。転職先のIT企業では何事も無くGOサインが出た。
システム構築を終え、安定稼働をして半年後、Kさんに再び悪魔が襲いかかる。なんと、またログファイルの破損が発生してしまったのだ。Kさんの顔が青ざめる。
が、しかし・・・・
データベースは停止せずにそのまま稼働している。奇跡だ！しかしなぜ？

Oracle Databaseはログファイルの多重化をおこなえるので、１つのログファイルが破損しても、そのまま運用を続けられる。
しかも、複数のログファイルを循環させて利用し、古いログファイルはアーカイブする。
ログファイルの肥大化はおきない、スリムなデータベースだったのだ。

「Oracle Databaseは障害に強い！」うわさには聞いていたが、そのことを身をもって体感したKさんは、心の底からそのことを理解した。
Kさんはもうあの地獄を経験することない。まさに地獄からの生還である。

システムのトラブルはさまざまな原因でおこる。このようなトラブルは、システム管理者にとって、まさに地獄である。

しかし、ログファイルが肥大化しないOracle Databaseを選択すれば、この地獄から無事生還することは容易だ。それどころか、地獄を経験せずに済む仕組みが随所に施されている。

ログファイルも人間も肥大化すると、さまざまな危険がつきまとう。
このことを肝に銘じ、スリムなOracle Databaseを選択していただきたい。