延岡市の首藤正治市長は25日、10月から「延岡市夜間急病センター」で、土曜日深夜帯(午後11時~日曜日の午前7時)での内科診療を開始すると発表した。県立延岡病院の負担を軽減するための措置で、9月定例議会に提案する。診療にあたるのは、今年6月に開業した「大貫診療所」の榎本雄介医師(35)ら若手医師5人。
同急病センターは、延岡市が管理者に指定した市医師会が運営し、これまでは金曜日の深夜帯だけ診療を受け入れていた。10月以降は週2日の深夜受診が可能となる。診療科目は内科のみだが、看護師とエックス線技師を追加採用する予定で、市は年間1500万円の予算を見込んでいる。
榎本医師は、新たに市内で開業する医師に対し、市が奨励金500万円を交付するとした「医療機関新規開業促進事業」の適応第1号の医師。
10月から月2回の深夜勤務を引き受ける榎本医師は「地域医療を求められるところに行くのが医師。新規で来た医師が伸び伸びやっている姿を見て、他の医師もついて来てほしい。地域づくりとまちづくりに協力したい」と話した。【甲斐喜雄】
毎日新聞 2009年8月27日 地方版