Ｇ大阪が電撃引き抜き！新潟ＦＷペドロを獲得

　Ｇ大阪が、大宮から新潟へ期限付き移籍中だったブラジル人ＦＷペドロ・ジュニオール（２２）を獲得することが２６日、分かった。今季公式戦２９試合２２得点だったエースＦＷレアンドロ（２４）が、カタールのアルサードへ移籍することが、この日までに決定。Ｇ大阪は後釜として、急きょ“快速ドリブラー”に白羽の矢を立てた。

　Ｇ大阪が「電撃引き抜き劇」を成功させた。新潟のＦＷペドロ・ジュニオールを完全移籍で獲得した。大宮からの期限付き移籍中のペドロ・ジュニオールは、大宮が保有権を所有していたが、保有権買い取りのオプションを、この日までに新潟が行使。そして、その保有権をＧ大阪が買い取るという「三角トレード」で獲得することになった。

　Ｇ大阪は今季、神戸から加入し、公式戦２９試合で２２得点を挙げていたＦＷレアンドロがカタールのアルサードへ移籍することが決定。０７年のマグノアウベス、０８年のバレーに続き、３年連続でオイルマネーで資金が潤沢な中東のクラブにエースを引き抜かれた。

　今季は、全選手とシーズン中の移籍を認めない契約を結んでいたが、本人のモチベーションの低下とチームへの影響も考慮。アルサードが約１０億円（推定）にも上る多額の違約金を支払うことで移籍に合意。その資金を用いて、今度は上位争いを繰り広げるライバルの新潟から、強力なブラジル人を引き抜いた格好だ。Ｊリーグの選手登録期限は２８日まで。２６日の正午までに申請を完了する必要があり、滑り込みで移籍が成立。２７日にも正式に発表される。

　ペドロ・ジュニオールは今季、快速ドリブルを武器に２１試合に出場し、１０得点。レアンドロに勝るとも劣らない得点力で、新潟の５位躍進の原動力となっている実力を、Ｇ大阪側が高く評価。レアンドロに代わる得点源として、水面下で獲得に乗り出していた。

　◆ペドロ・ジュニオール（Ｐｅｄｒｏ　Ｊｕｎｉｏｒ）１９８７年１月２９日、ブラジル生まれ。２２歳。０７年８月にブラジル・サンカエターノから大宮入り。０８年途中からビラノバに期限付き移籍していたが、今季は新潟に期限付き移籍。ブラジル時代はブラジル代表ＭＦパト（ＡＣミラン）とともに期待の若手「ヤング５」に選出された。１８２センチ、７４キロ。血液型Ｏ。既婚。