きまぐれな日々

昨日のエントリ「静岡7区・城内実に投票してはならない理由」を公開したあと、タイミング良くというべきか、城内実をめぐる騒動が勃発した。『ナリナリドットコム』がこれを報じている。
http://narinari.com/Nd/20090712040.html

以下、同サイトの記事を引用する。

眞鍋かをりが選挙ポスターへの“勝手使用”に抗議「困惑しています」。

眞鍋かをりが選挙ポスターに――。次期衆院選(8月30日投開票)で静岡7区から出馬する元衆議院議員・城内実氏(無所属)のポスターに、なぜか眞鍋かをりが写っていることが判明し、眞鍋かをりが困惑している。眞鍋かをりは写真が使用されていることを全く知らなかったようだ。

公式ブログで7月29日に更新されたエントリー「選挙ポスター掲載の件」では、「候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われていますが、その方とは全く関係ございません」と城内氏との関係を真っ向から否定。「1年ほど前に一度だけ対談でお会いしてそのときに写真を撮りましたが、何故その写真がポスターになってしまっているのかわからず困惑しています」とつづっている。

また、眞鍋かをり自身は「特定の政党や政治家の応援はしていませんし応援コメントも出していません」とキッパリ。今回の件に関しては「何故このような使われ方をしたのか確認して対処したいと思います」とのことだ。

城内氏と眞鍋かをりは、同氏公式サイトの企画で昨年6月に対談をしており、現在も動画は公開されている。この対談の際に撮影された写真が、今回の選挙ポスターに勝手に使用されてしまった模様だ。

そして、7月29日には、この選挙ポスターを受けて一部スポーツ紙が「日本一の激戦区、城内氏援軍に真鍋かをり」(※「真鍋」表記は原文ママ)と報道。「城内氏の後援会関係者が真鍋かをりの関係者と友人だった縁で対談し、意気投合した」「真鍋からは『心願成就まで禁酒されているそうですが、早く祝杯を挙げられる日が来ることを祈っています』との応援メッセージも届いた」「ノーギャラで、超一流のボランティアが援軍についた」と伝えていた。

(『ナリナリドットコム』 2009年7月29日 16時55分)


これに対して、私がこの記事を書いている時点で、城内実はオフィシャルサイトでは何も触れていない。城内のブログの最新エントリでは、コメント欄が炎上している。ネット検索で見る限り、一般紙はこの件を報じていないようだが、『スポーツ報知』『サンケイスポーツ』が報じており、『スポーツ報知』の記事によると、

 一方、城内氏は「(眞鍋さんの)所属事務所の方に(ポスターに掲載する)了解をいただいている。写真も送っていただいた。全く釈然としない話です。選挙前の時期だけに困惑しています」と反論した。選対事務所によると、眞鍋さんとは約1年前にホームページに掲載する対談を行ったという。「非常に会話も進み、城内の考え方にも共鳴していただいた」(選対関係者)。

(『スポーツ報知』 2009年7月30日 6時2分)

とのことだ。

スポーツ紙の取材には答えているのに、アクセス数を誇る自身の公式サイトで何も触れていないことについて、城内ブログのコメント欄にも批判が寄せられている。国籍法改正騒ぎの時には、城内を批判するブログ(当ブログのエントリ「テロ行為と極右政治家・城内実だけは絶対に許せない」を含む)に対して、煽りのエントリで応戦してきた城内が、今回はやけに対応が遅れている。

何事も、初動の遅れが致命傷になる。今回の件も、もとをただせばちょっとした行き違いだったのかもしれない。眞鍋かをりさんにしてみれば、「城内の後援会関係者が真鍋かをりさんの関係者と友人だった縁」か何かで対談に応じ、その場では相手に合わせて会話したものの、本心から城内を応援していたわけでもなかったのに、周囲が軽率な動きをしただけなのかもしれない。しかし、眞鍋さんは大人気で有名なご自身のブログではっきり、

私は特定の政党や政治家の応援はしていませんし応援コメントも出していません。
何故このような使われ方をしたのか確認して対処したいと思います。

(中略)

ただ私が言えるのは
政治に関して特定の人物を応援することはありえない
ということだけです。

と明言している。「ブログの女王」と呼ばれる眞鍋さんが、人気の源泉のひとつであるブログでここまではっきり書くのだから、これが眞鍋さんの本心であると見なすしかない。

要するに、城内のやったことは眞鍋さんの肖像権の侵害であり、「メッセージを寄せてもらった」というのは、あからさまな虚偽か、どんなに城内に好意的に解釈しても、単なる事務的な礼状(私信)を城内側が勝手に公開したことに当たるだろう。非常識としか言いようのない行為である。

ところが、上述の『スポーツ報知』の記事には、

 ただし、ポスターに記載している演説会への参加については「後ほど依頼する予定だった」としている。城内氏サイドでは、あくまでも了解を得た上で掲載したとし「ポスターを撤去するつもりはない」という。

などと書かれている。同紙が斉木武志の存在を黙殺していることは措くとして、城内サイドはポスターに記載している演説会の参加を眞鍋さんに要請さえしていないことを認めていながら、ポスターは撤去しないなどと言っているのだ。つまり、城内はとことん信念をもって眞鍋さんを売名に利用し続けるつもりらしい。

『スポーツ報知』が書くように、選挙前の時期に、特定の政党や候補者を支持する者の出演は放送倫理にかかわってくる。このため、「フジテレビは、眞鍋さんがレギュラー出演する情報番組「とくダネ!」の30日放送分への出演を見合わせる決定をした」(前掲『スポーツ報知』より)。つまり、既に眞鍋さんは実害を蒙っているのである。呆れたことに、『スポーツ報知』には、

 静岡7区は、4年前の郵政選挙と同じ構図のまま、城内氏と自民党の片山さつき氏(50)が激しい選挙戦を展開している。それだけに一部関係者からは「片山陣営が(テレビ局に)働き掛けたのではないか」とする声も上がった。しかし、片山氏側では「選対会議などで城内氏のポスターについて話題に挙がることはあったが、そのようなこと(働きかけ)などはない」と否定している。

などと書かれている。ここでいう「一部関係者」というのは、もちろん城内実陣営か、その支援者たちの誰かだろう。自らの失態を「片山さつき陣営の陰謀」などにすり替えようとは呆れるばかりだ。それもこれも、普段から自分たちにとって都合の悪い言説をすべて「悪徳ペンタゴンの一角であるマスゴミの偏向報道」などと片づけて陰謀論に走るようなご都合主義から出てきたものだろう。

何より、今回の件への対応が遅れたことで、城内実には危機管理能力が全くないことを露呈した。こんな男が国会議員にふさわしくないことは明らかだろう。

いや、城内が国会議員に不適格であることは、昨年の国籍法改正騒ぎの時に既に明らかだったのだ。昨日のエントリに寄せられたkmiuraさん(『kom’s log』管理人)の「はてブコメント」を紹介したい。

「品がない」という評価が多いのだが、要はこの人弱い者いじめする人間なんだよ。弱い者いじめをする人間を国会に送ってはいけない。
(kmiuraさんの「はてブコメント」より)


こんな評価を下される理由は、何度も何度も書くけれども、城内実自身が書いた下記の文章をお読みいただければ容易に理解できるだろう。
http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/

とにかく、こんな人間を国会に送り出してはならない。


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