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【パリの屋根の下で】山口昌子 子供との面会拒否したら「誘拐」 (2/2ページ)

2009.8.26 06:03
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 在仏日本大使館によると、「SOSパパ」フランス支部責任者の場合、2003年に離婚後、元妻のいる埼玉県まで10歳の娘に会いに行っても面会を拒否され、クリスマスカードや誕生日祝いのカードも送り返されるという。会いに行くたびに元妻の父親が警官を呼ぶなど大騒動になる。「子供も会いたくない」というのが元妻の言い分のため、土産だけ置いて帰ってくるという。

 フランスでは今春、ロシア人女性がフランス人男性と離婚後、父親と暮らしていた幼女を人を雇って連れ去った事件が大々的に報道された。幼女は母親とハンガリーにいるところを発見され、幼女は父親の元に戻され、母親は逮捕された。ロシアも条約を批准していない。

 「一方の親だけに親権を認める日本の法律は明治時代の“家”重視の時代錯誤の遺物。子供の人権を無視している」というのが「SOSパパ」の言い分だ。日本人女性やその家族にしてみれば、「フランス人は自分勝手。こちらの立場も都合も考えない。二度と顔もみたくない」という心境だろう。

 日本人の国際結婚は1995年の2万7727組から2006年には4万4701組(日本大使館)と急増中だ。日本も10年には条約を批准するとの情報もあるが、“誘拐事件”の背景には文化、伝統の相違という大問題がありそうだ。

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