2009.08.24 Web posted at:  11:23  JST Updated - CNN
USA

CIAの尋問で新たな報告公表 銃やドリルで容疑者脅す

ワシントン(CNN) 米中央情報局(CIA)がブッシュ前政権下でのテロ容疑者に対する尋問で、銃や電気ドリルを使って容疑者を脅すなどしていたことを示す調査報告書が、新たに公表されることになった。報告書の内容に詳しい複数の情報筋が、CNNに語った。

報告書は、CIA監察官が04年に作成。ニューヨークの連邦判事が全米市民自由連合(ACLU)からの請求を受け、24日に公開するよう命じた。これに先立ち、21日付の米誌ニューズウィークが内容の詳細を報じた。

問題の尋問は、テロ容疑者らがキューバのグアンタナモ米海軍基地に移送された06年以前に、CIAの秘密収容所で行われた。00年の米艦コール爆破事件の首謀者とされるサウジアラビア国籍のアブド・ナシリ被告を脅して情報を得るため、銃や電気ドリルが2度にわたり使われたという。

また同誌によれば、CIAの尋問担当者は複数の収容者に対し、隣室でわざと銃声を響かせ、別の収容者が殺害されたかのように見せかけるなどして精神的な圧迫を加えていた。

報告書の内容に詳しい元情報当局者によると、CIA幹部らは尋問に電気ドリルが使われたことを知って「激怒」し、担当者に厳しい処分を下した。司法省には数十件の疑わしい尋問例が報告されたが、起訴された尋問担当者は1人。残る担当者についてはCIAによる内部調査が実施されたという。

テロ容疑者らへの過酷な尋問をめぐっては、ホルダー司法長官が特別検察官による調査を検討しているとされる。

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