足利赤十字病院は、医師や看護師が救急現場により迅速に駆け付けるためのドクターカーを昨年の道交法改正後、県内の病院で初めて導入した。同病院の救命救急センターは運用を開始した。
運用の対象となるのは足利市、佐野市と群馬県の太田市、館林市など両毛地域の計6市。ドクターカーは、6市の消防本部からの要請で出動する。
同病院によると、ドクターカーは日産のエクストレイルに赤色灯を装備し、緊急自動車の登録をした。患者搬送機能はないが、出動時には医療器材や薬品を積んで現場に駆け付ける。医師自身の運転も可能。また、ドクターヘリに比べ救急現場により近く到達でき時間帯や天候の影響を受けず、維持コストも安いのが利点という。
小松本悟院長はドクターカーの導入で「より求められる救急医療の役割を果たすことができる」と話している。【古賀三男】
毎日新聞 2009年8月25日 地方版