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衆院選:民主党代表夫人・鳩山幸さんの素顔

元女優の国際派、日本の主婦のアイドル

「次期ファーストレディー」有力候補

 7月25日、北海道・室蘭市で開かれていた「むろらん港まつり」に、赤い法服を着たおかっぱの女性が菓子入りのかごを持って現れた。祭りの会場に集まっていた室蘭市民は彼女に「子供たちの未来を考える政治をお願いします」と話し、彼女は笑って菓子を配りながら「わたしの夫をお願いします」と話した。元宝塚女優のこの美しい女性は、まさに日本の次期首相の有力候補と目されている鳩山由紀夫・民主党代表夫人、鳩山幸さん(66)。幸夫人は夫の足が伸びていない地方の祭りに通い、「内助の功」を発揮している、と室蘭の地方紙は報じた。フランスのAFP通信は、「次期ファーストレディーとして有力な幸夫人が、静かで保守的という伝統的な日本のファーストレディー像を壊し、外向的で賢いイメージによって有名人のイメージを駆逐している」と報じた。

 幸夫人は日本で「ライフスタイルの導師」として君臨している。幸夫人は自分自身を「ライフコーディネーター」だという。実際、鳩山代表は自身の公式ホームページで、料理からファッション、インテリアに至るまで、妻が書いたさまざまな書籍を紹介している。日本の「マーサ・スチュワート」になったわけだ。日本の主婦たちは、幸夫人が描くライフスタイルをまねようと一生懸命だ。

 幸夫人の人生は、典型的な「コスモポリタン」だ。幸夫人は1943年に中国・上海で生まれ、日本の国際貿易都市・神戸で育った。10代だった1960年代に宝塚女優としてデビューし、20代半ばで引退、新たな道に挑戦しようと米国に渡った。

 日本のケネディ家と呼ばれた政界の名門一家の息子・鳩山由紀夫氏と出会ったのは、米国サンフランシスコでのことだった。当時鳩山氏はスタンフォード大学に留学中だった。既に1度結婚に失敗していた彼女は、1975年に鳩山氏と再婚した。

 大衆的な人気に政治的感覚まで備えていたが、幸夫人が夢見る未来は「ヒラリー・クリントン」ではなく、「スティーブン・スピルバーグ」だ。幸夫人は「わたしは、やりたいことは全部やってみたい。今わたしがやりたいことは、ハリウッドで映画を撮ること」と語った。実際、幸夫人はステンドグラス作り、陶芸などさまざまな趣味を持ち、あふれんばかりの好奇心を満たしてきた。幸夫人は「かなわない夢はない。わたしが本当に願えば、その夢はかなう」と語った。既に、自分が撮る映画の主演としてトム・クルーズに目を付け、「トム・クルーズは前世で日本に暮らしていたという。わたしは前世で彼と会ったことを覚えている」と冗談も飛ばした。日本の次期ファーストレディーは、「はじけた」女性になりそうだ。

イ・ヘウン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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