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’09衆院選:投票まで6日 終盤突入、決戦は日曜日

 ◇自民、「挽回」へ批判強め/民主、「緩み」警戒発言も

 第45回衆院選の投票まで1週間となった23日、各党党首は街頭演説やテレビの討論番組などで支持を訴えた。毎日新聞の情勢調査で民主党が320議席を超す勢いを示す中、麻生太郎首相(自民党総裁)は挽回(ばんかい)を狙い民主党批判を展開。政権交代が視野に入ってきた民主党の鳩山由紀夫代表はマニフェスト(政権公約)に明記した政策の実行を訴えた。7月21日の衆院解散から事実上始まった40日間に及ぶ選挙戦は終盤に入った。

 麻生首相は23日、千葉県内4カ所で街頭演説を行ったほか、東京都内で学生主催の講演会などに出席した。街頭演説では景気対策など政府・与党の実績をアピールしたうえで、民主党の掲げる子ども手当の創設や高速道路無料化などを「こんなバラマキ社会主義みたいなのは今どきダメ」と批判。さらに「参院では(北朝鮮船舶などに対する貨物検査法案の)審議を引き延ばし廃案になった。北朝鮮が一番喜んだんでしょうが」と民主党の外交・安全保障政策にも矛先を向けた。

 民主党の鳩山代表は05年衆院選で惨敗した東京都内の5カ所で演説。「官僚任せの政治」が年金・医療問題を招いたと自公政権を批判し「政治を正しい方向に導いていくために、何としても民主党が政権交代を果たさなければならない」と強調した。「民主党圧勝」を予測する報道各社の情勢調査については「選挙は最後の最後まで気の抜けないものだ」と指摘し、党内の「緩み」を警戒する発言を繰り返した。

 公明党の太田昭宏代表は地元・東京12区に張り付き、東京都北区の駅前2カ所で街頭演説。「私も今、命がけで戦っている」と危機感をあらわにしつつ「4~6月は1年3カ月ぶりにプラス成長になった。そこまで持ってきたのは我々与党だ」と経済危機対策の実績をアピールした。

 共産党の志位和夫委員長は名古屋市などで演説。「民主党が新たに政権を担う可能性が高まっているが、悪いものは悪いと言う建設的な野党の立場で臨みたい」と述べた。

 社民党の福島瑞穂党首は千葉県柏市のJR柏駅前などで演説。「民主党の独り勝ちでは平和が心配、だから社民党です」と、同党が民主党と連立を組む必要性を訴えた。国民新党の綿貫民輔代表は福井県敦賀市で郵政関連団体の決起大会に出席。みんなの党の渡辺喜美代表は神奈川県鎌倉市などで同党候補への支持を訴えた。

毎日新聞 2009年8月24日 東京朝刊

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