去年8月、アフガニスタンで拉致・殺害された伊藤和也さんの1周忌の法要が地元の静岡県掛川市で23日営まれました。
アフガニスタンで農業の復興にボランティアとして従事していた伊藤和也さん(当時31)が現地の武装グループに拉致・殺害されてから、まもなく1年が経ちます。
26日の伊藤さんの命日を控え、23日、掛川市で1周忌の法要が営まれ、両親や親族のほか、伊藤さんの所属していたボランティア団体の会長や活動を共にしたワーカーと呼ばれる同僚たちが参列しました。
伊藤さんを拉致・殺害したとして、実行犯の1人は今年5月に現地の最高裁で懲役20年を言い渡されていますが、他に3人いると見られる犯行グループはいまだ逃走しています。
「和也に対して『お疲れさん』と。現地での仕事も『ご苦労さま、お疲れさん』と言いましたけれど、また別の意味で1年間ご苦労さまですと」(父 伊藤正之さん)
「ワーカーの人たちと会うと、アフガニスタンのにおいがするんです。あんなに大勢のワーカーの方々がいらっしゃってると、きっと和也がその中にいるんではないか。おとなしく隅っこのほうにいるんじゃないかと」(母 伊藤順子さん)
会場には伊藤さんの写真が飾られた祭壇が用意され、参加した人たちは花を手向け、今は亡き伊藤さんを偲びました。(24日05:02)