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浦和、泥沼6連敗…深まる老将と選手の溝

 終了後、サポーターに頭を下げる闘莉王(右)の横を後にし帰る高原(左)=広島ビッグアーチ
 終了後、サポーターに頭を下げる闘莉王(右)の横を後にし帰る高原(左)=広島ビッグアーチ

 「J1・第23節、広島2-1浦和」(22日、広島広)

 浦和は後半23分、途中出場したDF田中マルクス闘莉王(28)がゴールしたものの、広島に1-2で敗れ、泥沼の6連敗を喫した。清水はFW岡崎慎司(23)のゴールなどで磐田に5-1で大勝し、3位に浮上した。柏-横浜M、大宮-千葉は1-1で引き分け。新潟は京都に1-2で逆転負けし、今季初の連敗で5位に後退した。

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 情けない敗戦だった。浦和が、リーグ戦では広島に99年3月27日以来、約10年ぶりとなる白星を献上。クラブ史上ワースト3位タイとなるリーグ6連敗という不名誉な記録までついた。

 先制点を許し、反撃に出たところをカウンターで返り討ちにされた。ゴールは、腹部肉離れを押して強行出場した闘莉王のヘディングのみ。得点にも「連敗を脱出するために全力を尽くすことしか考えていなかった。心苦しい」と目を潤ませた。

 フィンケ監督は「最も怒りを感じたのは、エスクデロがペナルティーエリア内でファウルされながら、倒れなかったこと。倒れるべきだった」と、若きFWに責任転嫁する始末。掲げていた方針のブレが目立つ指揮官に多くの選手が不満を抱えるなど、お互いの溝が深まっている。

 試合後、サポーターから飛んだ「補強してくれ!」という悲痛な叫びに、橋本社長は「信藤TD(テクニカルダイレクター)が中心になって動いている」と説明したが、今季中の補強は難しいのが現状。現体制をサポートする方針は変わらないと強調したが、一方で「結果が出なくて監督の責任がゼロというのはありえない」と、今後の展開次第で厳しい考えに踏み切ることも示唆した。

 リーグ7位と崩壊した昨シーズンを受け、抜本的な変革を目指した今季。トンネルは限りなく長い。

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