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【社会】

中部9県でも民主有利 衆院選情勢

2009年8月23日 09時45分

 中日新聞社は22日、第45回衆院選(30日投開票)を前に、電話世論調査と独自取材に基づき情勢を分析した。民主党が公示前勢力の115議席から躍進。過半数の241議席をはるかに超え、300議席を上回る勢い。最大で320議席台に乗る可能性がある。自民党は公示前300議席から激減し、公明党と合わせた与党でも、過半数に遠く及ばない見通しだ。

 衆院選の中部9県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀、石川、富山、静岡)の情勢は、中日新聞社が22日まとめた情勢調査に独自の取材結果を加味すると、民主が全51小選挙区のうち、7割にあたる36小選挙区で優位に立っていることが分かった。ただ、小選挙区、比例代表とも3割前後が「まだ決めていない・分からない」としており、今後情勢が変わる可能性はある。

 小選挙区制導入以来、自民が全小選挙区を独占していた岐阜(5選挙区)で3選挙区、石川(3選挙区)でも2選挙区で民主が優勢。同じく自民が独占していた福井(同)でも全選挙区で混戦となっている。

 滋賀(4選挙区)では全選挙区で民主が優位に立ち、「民主王国」の愛知(15選挙区)は14選挙区でリードしている。前回選では自民が6議席を得た静岡(8選挙区)では、民主が7選挙区で優位に立つ。三重(5選挙区)では民主が2選挙区でリードし、残る3選挙区では接戦。

 衆院選への関心度を尋ねると、「大いに」と「ある程度」を足すと90%。「郵政選挙」と呼ばれた前回選の公示直後に石川、富山、静岡の3県を除く中部6県を対象にした本紙調査時(88%)をわずかに上回った。

 比例代表の投票先を「決めている」と答えた人のうち、民主に投票するとした人は46%で最多だったが、今回の公示前調査(8月6〜8日に実施)より8ポイント下げた。

 一方、自民は3ポイント上がって26%。公明7%、共産4%、社民と国民新が各2%などの順だった。

 東海ブロック(定数21、愛知、岐阜、三重、静岡)は、民主が前回獲得した8議席を大きく上回る13議席程度の勢い。

 自民は3議席減らして6議席、公明は1議席減の2議席との見方、共産は現状の1議席を死守できない可能性がある。

(中日新聞)

 

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