【カイロ和田浩明】バグダッドで19日起きた連続爆破テロを受け、イラクのマリキ首相が今月5日に命じたコンクリート製防護壁の撤去を中止するよう指示したことが21日わかった。イラク軍バグダッド作戦司令センターの報道官が明らかにした。
報道官によると、首相は19日、治安関係閣僚と協議後に中止を決定した。撤去は9月中旬ごろに終了する予定だったが、「時期尚早」との指摘が市民から出ていた。19日のテロ後は、政府幹部からも再考を求める声が上がっていた。
撤去中止は米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が20日に報道。同紙によると、イラク政府は駐留米軍の支援も要請した。
毎日新聞 2009年8月21日 21時06分(最終更新 8月21日 22時03分)