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NASA、彗星のチリからアミノ酸を発見

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Stardust's aerogel
Image credit: NASA

アメリカ航空宇宙局(NASA)は8月17日、彗星探査機「スターダスト」が採取した彗星のチリの中から、アミノ酸の一種である「グリシン」を発見したと発表した。

グリシンは生命誕生に欠かせないアミノ酸として知られており、今回の発表について、ゴダード宇宙飛行センターのジェイミー・エルシーラ博士(Jamie Elsila)は、「彗星の中からアミノ酸が発見されたのは今回が初めてで、我々の発見は、地球上の生命が宇宙からの隕石や彗星の衝突に起源するという説を支持している」と述べた。

「スターダスト」は1999年2月7日に打ち上げられ、2000年2月から5月に1回目の星間物質採取、2002年8月から12月に2回目の星間物質採取を行い、2004年1月3日には、ヴィルト2彗星の彗星核から240kmまで接近し、彗星の周りにあるチリなどを採取した。

採取した星間物質や彗星のチリなどはカプセルに入れられ、カプセルは2006年1月15日に「スターダスト」から切り離され、アメリカのユタ州に無事着陸し、回収された。当時の様子はこちら(http://www.sorae.jp/031004/1137.html)。

カプセル内部にはテニスラケットのように、エアロジェルと呼ばれるものが多数並べられており、そこには彗星のチリや星間のチリが無数捕獲されている。しかしながら、地球上の物質と混ざっている可能性もあるため、科学者らは2年間以上にわたって分析し、炭素同位体分析法などを利用し、検出された「グリシン」が彗星からのものだと特定した。

写真=NASA。

■NASA Researchers Make First Discovery of Life's Building Block in Comet
http://www.nasa.gov/mission_pages/stardust/news/stardust_amino_acid.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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